何もない地域に希望もない?

6月3日 秋田魁新聞に 秋田県が「地域の希望」で最下位であるという記事が掲載された。

調査は「ライフルホームズ総研」という会社が行ったもので、「寛容と幸福の地方論」というシリーズのレポートにもなっているらしい。

画像:LIFELL HOME‘Sより

記事によれば、人口減少と関係するのではないかとの事。
確かに一理あるかな。

私の住んでいる市の広報には毎月「こんにちは赤ちゃん」と「お悔み」が掲載されているけれど、「こんにちは赤ちゃん」は毎月5人程度、お悔みは20人~30人いたりする。

県内でも消滅する市の上位だ。
希望が薄れる気持ちもわかる気がする。

どんな秋田だったら希望を持てるんだろう。 住んでいて良かったと思えるんだろう。

秋田県は中高生の学力が全国的に上位だが自殺率、ガンでの死亡率なども上位だ。

出生率とか最低賃金は全国最低レベルだし、県内に本社がある上場企業は2社しかないらしい。

「娯楽がない」「仕事がない」「給与が少ない」などの「ない」ワードも多く聞こえる。

若者の流出をふせげーって色々なところで「若者定着」「地方回帰」「Aターン」「起業創業支援」「婚活」などのイベントやセミナーが行われている。

若者だけではなく子育て世代の満足度、シニア世代の寛容性への対策としても色々やっているけど、数値的にあまり良くなっていない。


私の周りには「地域を楽しみたい・盛り上げたい」と様々な取り組みをしている人達が多い。
老若男女問わずだ。
「秋田、この先やばいよねー」なんて言いながら、結構楽しんでいたりする。

「ない」なりに人生の満足度をあげ、自分の存在意義(ここにいる意味)に気が付いている。自分をとりまく環境を受け入れ、自分らしいライフキャリアの在り方に誇りを持っている。
こういう人達がもっと増えたらいいのにな。

「秋田は何もないから出て行った方がいいよ」という大人じゃなく「県外での経験を活かしに帰ってくるのもアリだよ」とアドバイスする大人がもっと必要だ。

私も高校卒業後出て行ったヒトだからあまり偉そうな事は言えないけど、大人の私たちが仕事(企業)・人・地域の事をもっと知って伝えていかないとね。

出ていきたい人・ここに不満な人にキャリアコンサルティング 必要じゃないかな。